静かな朝の始まりだった。
初春を思わせた昨日とうって変わって、今日は朝から霧雨が降っている。雨の日は嫌いではないし、他の人に比べたら、むしろ好きな方なのかもしれない。
会社につくと、知人の母の訃報が届いていた。
快晴ばかりの世界ならば、雲の奔放さ、雨の優しさを忘れてしまうかもしれない。
雨ばかりの世界ならば、太陽の力強さを忘れてしまうかもしれない。
当たり前のように日々は過ぎてゆくのだけれど、天候の変化や四季の移り変わりにふれると、この国に生まれて良かったな、と そう思う。
霧雨は今も優しく街をつつんでいる。母に 連絡してみようと思った。
2006/02/16
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